ポジティブ？ネガティブ？
ジャーナリングにおける感情との向き合い方
ジャーナリングは、私たちの感情と深く向き合うための強力なツールです。 しかし、「ポジティブなことだけを書くべき？」「ネガティブな感情を書いてもいいの？」と疑問に思うかもしれません。 実は、ジャーナリングにはポジティブな側面とネガティブな側面、その両方を受け入れるバランスが重要です。
ポジティブジャーナリングの力
ポジティブジャーナリングは、感謝、喜び、成功体験、達成したい夢など、明るく前向きな感情や思考に焦点を当てて書くアプローチです。
効果
幸福感を高め、自己肯定感を育み、未来への希望を強めます。 日々の小さな良いことに意識を向けることで、心のレジリエンス（回復力）が向上します。
実践例
「今日感謝したことは何ですか？」「最近嬉しかったことは？」「あなたの強みは何だと思いますか？」
ネガティブジャーナリング（エクスプレッシブ・ライティング）の重要性
一方、ネガティブジャーナリング、特に「エクスプレッシブ・ライティング（表現的書字）」と呼ばれる手法は、 怒り、悲しみ、不安、ストレスといったつらい感情や、過去のネガティブな経験、トラウマなどについて正直に書き出すことを指します。
効果
感情の浄化（カタルシス）、心の負担の軽減、問題の客観視、そして心の傷からの回復を促します。 感情を抑圧せず、安全な場所で解放することは、心の健康を保つ上で非常に大切です。
実践例
「今、最もあなたを悩ませている感情は何ですか？」 「その感情が生まれた背景には何があると思いますか？」 「もしその問題を解決できるなら、何から始めますか？」
バランスが鍵
どちらか一方に偏るのではなく、両方の側面をジャーナリングに取り入れることが理想的です。 ポジティブな感情を育むことで心が満たされ、ネガティブな感情を安全に解放することで心が癒されます。
ジャーナリングは、良い感情も悪い感情も、あなたの内なる世界の一部として受け入れ、理解するための安全な空間を提供します。 自分に正直になり、心のままに書き出してみましょう。
